患者さん向け

よくある質問

治療にかかる費用はいくらですか?

臨床試験と同様の基準で治療を行っていますが、他の先進医療と同様の治療費を頂くこととなります。

先進医療では重粒子線治療は314~350万円、それに入院費や検査費がかかります。先進医療自体には、健康保険、高額療養費制度による助成などを一切受けることができません。

ただ、診断のために必要なCT、MRIなどの検査、入院費、薬代などは健康保険が適用となり、これが一定の金額を超えれば高額療養費制度も利用できますし、確定申告をすれば医療費控除として、払い戻しを受けることもできます。任意で加入している生命保険、医療保険などについては、先進医療がカバーされているか、ご自身の加入している保険の約款をよく確認してください。なお、照射回数と金額は関係ありません。例えば、前立腺がんの治療で12回照射しても、初期の肺がんで照射が1回ですんだ場合も、同じように314~350万円かかります。

今回の先進医療Bの対象となる疾患は何ですか。

肺が先進医療Bの対象として試験を実施しています。膵臓は保険診療下で試験を継続しています。具体的な症例については各試験概要を御覧ください。

※前立腺は2018年に、肝臓・膵臓・直腸は2022年4月に保険診療となりました。

セカンドオピニオンを受けるにはどうしたらいいでしょう?

ご相談の際に、所定の書類がそろっていれば、受診は必ずしも患者様本人でなくともかまいません。ご家族、親戚の方だけでも、相談を受けることができます。ただし、このとき医師が病気について質問することがありますので、経過をよくわかっているほうがスムーズにすすみます。医師は、今までの経過や画像などを参考にしながら、今後の治療法について助言します。重粒子線治療を含めて参考となる情報・意見を提供しています。

紹介状は特定の病院で書いてもらわないとダメですか?

だいじょうぶです。今までの経過をよく知っている担当医に書いてもらってください。紹介状は、どの医療機関のものでもかまいません。紹介元によって扱いが異なるということは絶対にありません。

副作用はありますか?

ありますが、副作用の種類、程度は患者様によってさまざまです。重粒子線治療は、がんのある部位に狙いを定めて、ごく限られた範囲に照射するため、従来の放射線治療に比べて、かなり副作用は軽くなっています。

とはいえ、やはり副作用はゼロではありません。がんのある部位、照射の方向によって副作用は異なります。また、同じような治療計画でも、副作用の現れ方にはかなり個人差があることがわかっています。そのため、電話相談だけでは、具体的にどんな副作用が起こるか答えることはむずかしくなります。診療相談の際には、必ず医師から起こりうる副作用、また副作用が起こった場合の対処法などについてくわしく説明されます。それを承諾したうえで、重粒子線治療を受けるかどうか、ご自身でいろいろ質問して確認してください。

実際に治療を受けるかどうか決められる前には、インフォームドコンセントで詳しくご説明いたします。